「じぶんでドリル」とJavaAppletの可能性
ネット上で「じぶんでドリル」が学習できるか,可能性を追究した。
〔開発環境〕
NBASICで始めた「じぶんでドリル」はMSX,F-BASIC(16bit,32bit)と移植を続け,Windows環境のソフトとして現在に至っている。Windows7の時代では,32bitから64bitへ移行しようとしいる。これからの可能性として,環境に左右されないJavaに注目した。
ブラウザ上でプログラムが動くJavaには,サーバーを必要とするサーブレットとサーバーは不要だが,ファイルにアクセスできないなどの制限があるアプレットがある。簡単に取り組めそうなアプレットを開発環境とすることにした。
〔学習記録〕
それぞれのコンピュータ(ローカル)ディスクに記録できず,サーバーも持たないアプレットでは,学習記録が保存できない。そこで,Web情報をローカルのコンピュータに一時記録するcookie(クッキー)の機能を学習記録用に計画した。
そのためには,JavaAppletだけでなく,cookieを操作できるJavaSprictを連携させる必要があった。
〔開発上の課題〕
BASICでのプログラム開発は敷居が低く,学習内容の記述に精力を注げばよかったが,簡単だという印象のJavaAppletは,Javaでのプログラム開発は常識や開発環境であるeclipseの使用方法やJavaAppletとhtmlの連携など広範囲の知識が要求された。
またeclipseは,だれが開発してもちゃんとしたソフトが開発できるようにしたため,Javaの常識を知らないものには,戸惑うようなエラーが続出した。そのため,20年以上親しんできたBASICの知識は,ほぼ役立たず,1からのstartてあった。
〔見通し〕
一応,タイピング練習ソフトが動くようになった。大規模なソフトを開発に向くJavaであるために,「じぶんでドリル」程度のソフトの開発は十分に可能であろう。
現在主流の定型的なプログラム開発ではなく,20年前に開発した直接入力の方式をそのまま実現しようとしているため,具体例に乏しく,ほとんどの部分を自分流で組み立てていく必要がある。そのため,今後もゆっくりしたペースでの開発となろうが,全体をより分かりやすいシステムとして見直しながら,学習内容をパターン化して効率化を図っていきたい。